骨盤ベルトは、歪んでずれてしまった骨盤を正しい位置に戻すためのベルトです。骨盤は、日頃の生活習慣や姿勢、動作などにより本来の位置からずれてしまうことがあります。女性の場合は妊娠や出産でも大きく歪むようです。

そんな骨盤は、内臓を守り、身体を支える土台の役割をする部位。そんな部位が歪んでしまうと、身体に痛みが生じたり、精神的にも弱くなるだけでなく、通常とは違うところに筋肉や脂肪が付き、痩せにくい身体になってしまいます。

そこで、ダイエットに励むみなさんから注目されているのが、骨盤なのです。これまで運動しても食事を見直しても、あまり効果がなかったと感じているみなさん、ダイエットに失敗しているのは、骨盤が正しい位置ではなく、歪んでいることが原因かもしれませんよ。

そして、そんな歪んだ骨盤を適切な位置に戻してくれるのが、骨盤ベルトなのです。でも、どこにどうやって巻くと効果があるのか、お風呂に入るときや寝るときにも付けておいた方がいいのか、わからない方も多いはず。

付け方の位置や使い方を誤ると、効果も半減してしまいます。正しい付け方を学び、効果のあるダイエットにつなげましょう。

骨盤ベルトを付けるときに、一番気になるのが、「どこに付けるのが適切なのか」ということです。適切な位置に付けないと、せっかくのベルトの効果も半減してしまいます。どこにポイントがあるか、巻いてから調整は難しいので、付ける前に確認しておきましょう。

ポイントの一つ目は、恥骨の位置。どこにあるかわからない人は、両手の親指をへそにあてて、下腹部へ向けて手を下げていきましょう。すると、硬い骨にぶつかると思います。その骨が恥骨です。

もうひとつ、骨盤ベルトを適切に付けるため、必要な大転子の位置も確認しましょう。聞きなれない名前に、どこにある骨かわからない人も多いはずです。大転子は、太ももの付け根の外側にある、丸みを帯びた硬い骨。

さあ、この2つの骨がわかれば、ベルトも正しく付けられますよ。

それでは骨盤ベルトを装着してみましょう。ベルトは中心部分をまずお尻にあてます。そのまま後ろから前へベルトを巻き、さきほど確認した大転子と恥骨の上をベルトが通るようにします。いったんここで仮止め。歩きにくくないか、確認しておきましょう。

骨盤ベルトを仮止めしたまま、一度仰向けに寝てみましょう。そして、ヒザを立てて腰を浮かせます。浮かせるのがつらいときは、クッションを腰の下に敷くと楽ですね。このまま5分ほど安静にして、骨盤の位置を安定させます。

最後は、骨盤ベルトを仮止めから本止めします。ベルトを締めるときは、手の甲が入るくらいの余裕は作っておきましょう。あまりきつく締めすぎるのは、逆効果です。

骨盤ベルトは、日中は付けたままにしておくのがダイエットに効果大。運動や筋トレなどはベルトを巻いたまま行えば、ダイエットがより効果的に行えますよ。ただし、ベルトの材質にもよりますが、お風呂の時は外した方がいいでしょう。乾かす手間はもちろん、材質によっては縮んでしまうこともあります。

骨盤ベルトは、日中は付けっぱなしでOKということは分かりました。では寝るときはどうでしょうか。仮眠程度であれば、付けっぱなしでも問題ありませんが、夜寝るときには、外した方がいいですね。

寝るときは、寝返りなどでベルトがずれてしまうことがあります。ベルトがずれたまま寝ていると、身体に悪影響を及ぼす場合もありますので、寝るときはベルトを外しておきましょう。

さて、骨盤ベルトの付け方や付ける位置がわかったら、実際に購入したくなった方もいるはずです。そこで、自分に合った骨盤ベルトを選ぶときのポイントをまとめました。

正しいサイズを選ぶことは、骨盤ベルトを選ぶうえで最も重要なポイントです。大きすぎても効果が薄く、小さすぎると締め付けすぎて逆効果になることもあります。

薄手の素材は、通気性が良く柔らかいので、動きやすくて快適に使えます。その一方で、骨盤周りをサポートする力に強さを感じられないかもしれません。

その点、厚手の素材はサポートされている感覚を得やすいのですが、動きにくくなるデメリットも。付けっぱなしにするものなので、こういった点にも気を配りたいですね。

ここまで読んでくれたみなさんなら、骨盤ベルトをどこに付けると効果があるのか、そしてお風呂や寝るときには外した方がいいことなどが、お分かりいただけたことと思います。骨盤ベルトは、適切に使えば骨盤位置の矯正やダイエットに効果がありますが、不適切な使い方は身体へ悪影響となってしまうこともあります。骨盤ベルトは正しく使って、スッキリした身体を目指しましょう！