「○○ちゃんLOVE」とか「△△くん愛してる」など、ファンのメッセージが込められているのが、アイドルうちわです。ライブ会場に行くと、みなさんひとり一人が思い思いのメッセージをうちわに込めていることがわかります。

アイドルうちわの材料は、今や100円ショップでも手軽に揃う時代。作り方をマスターすれば、あなたも簡単にアイドルうちわを作ることができますよ。

まずはベースとなる無地のうちわを用意します。100円ショップでもいろいろなうちわが売られていますが、文字を目立たせたいなら黒がおすすめです。ライブ会場は客席が暗いので、黒いうちわにすると、その上に貼った文字を、より目立たせることができますよ。

うちわに貼り付ける文字は、裏に糊が付いたカッティングシートで作ると便利です。好きな色で作ってよいのですが、お目当てのアイドルに見てもらうなら、目立つ色にすること。蛍光色は暗い会場でも良く目立ちますよ。こちらも100円ショップで手に入れることが可能ですよ。

より目立たせようと、カラーボードを使って立体的に文字を作ることもできますが、カットが難しいうえ、かさばるのが難点。また、小規模な会場ならインパクトもありますが、遠くから見るとそれほど立体感を感じられることもないため、初心者は手を出さない方が無難です。

うちわに貼る文字は、手書きでもいいのですが、パソコンから型紙をつくる方が見栄えも良くなります。ワードなどのワープロソフトでうちわに貼る文字を打ち込み、プリントアウトするのですが、ここで重要なのが、文字を反転させる（鏡文字にする）ことと、フォントの選び方です。

なぜ文字を反転させるかは次の項に譲るとして、ここではカットのしやすさと目立ちやすさから、アイドルうちわに適したフォントをご紹介しましょう。

アイドルうちわの定番は、やはりポップ体。曲線が多い書体なので、カットに技術が多少必要ですが、明るい感じも出せるため、アイドルうちわでは好まれるフォントです。

意外と人気のフォントがゴシック体。かっちりしていてアイドルうちわには不向きな印象もありますが、ポップ体に比べると直線が多いため、アイドルうちわ作り初心者でもカットがラクで、フォントを太くすれば、それほど固い印象にもなりません。

あまり向いていないフォントが明朝体フォント。横線が細いため、いくら太字にしても、遠くからでは見えにくく、カット後の扱いも難しいフォントと言えます。ただ、応援するアイドルのキャラや伝えたいメッセージ次第ではありかも。

代表的なフォントを紹介しましたが、パソコンならこれ以外にいろいろなフォントが入っているので、あなたが作りたいイメージに合わせたフォントで文字の型紙を作ってみましょう。

いよいよ文字を切り出しましょう。さきほどプリントアウトした型紙を、カッティングシートの裏側に貼り付けます。型紙を反転させて、鏡文字で作ったのはこのためです。

あとはハサミやカッターで、型紙に沿って切っていくだけ。この切り出し作業が、アイドルうちわの見た目の良し悪しをかなり左右するため、丁寧に行いたいですね。

切り出した文字は、うちわに貼っていきます。最初に考えたデザインに沿って、文字を貼り付けていきましょう。

文字のほかにも、ハートや星型も同じように作成して貼れば、うちわも可愛くにぎやかになりますよ。

よりアイドルうちわを目立たせるアイデアをご紹介。まずはフチ取りです。文字より大きめに切り出した「フチ」を作ることで、メッセージをより目立たせることができます。フチを上手く作れば、立体文字以上に目立つ効果も。

好きなアイドルの名前以外にも、メッセージで個性を出せるアイドルうちわ。ぜひデザインやメッセージにも気を使いたいものです。「LOVE」や「好き」などの定番メッセージも良いのですが、少し奇抜なメッセージでうちわをデザインすれば、ステージから突っ込んでもらえることがあるかも。

推しメンにちゃんと見てもらえるようなメッセージをうちわのデザインに取り入れて、会場でもっと目立っちゃいましょう。

文字だけのうちわが多い会場では、写真やイラスト入りのうちわはインパクト大。推しメンの顔写真を大きく貼ってみたり、似顔絵を付ければ、よりメッセージが伝わるかも。遠くからでも見えるようするには、全身写真よりも顔写真を大きくする方が効果的。可愛らしい衣装をうちわに入れたい気持ちは分かりますが、インパクトを考えると顔写真にとどめた方がよさそうです。

あなたのアイドルへの愛情表現のひとつである「アイドルうちわ」。仲間と一緒に複数のうちわでメッセージを伝えてもよし、写真やイラストを駆使してアイドルに指さしてもらうもよし。あなたのアイデアとデザインで、ライブ会場をもっと盛り上げましょう。