断食明けの回復食、なんでもいいの?

つらい断食が終わり、ようやく食事がとれる……。かといって、いきなり肉厚のステーキでは、胃腸への負荷がかかりすぎ、かえって体調を崩してしまいます。そこで大切なのが「回復食」です。

消化がいいものが回復食に向いているんだろうな、とは思うものの、何を食べればいいかわからない、そんな方も多いのではないでしょうか。回復食としてよく聞くおかゆやうどん、卵や豆腐は適しているのか。ここはひとつずつ、じっくり判定していきましょう。
コンビニでも手に入る!断食明けの回復食 ① 【定番のおかゆはいいの?】

日本古来から伝わる、断食の回復食といえば、「おかゆ」や、おかゆの上澄みである「重湯」が定番でした。断食中は低血糖状態になるので、その状態を徐々に回復させる意味で、理にかなった回復食といえます。

ただし、糖質制限ダイエットをしているなら、おかゆはあまりおすすめできません。断食明けの身体は、脂肪合成が促進されるような状態。糖質が多いおかゆは、その意味で糖質制限ダイエットでの回復食には向かないのです。もちろん、心身リセットが主目的なら、決して避けるべきものでもありません。

おかゆを食べるときは、梅干しなどを添えて、唾液の分泌を促しながらにしましょう。唾液分泌を増やすことで、血糖値が上がりにくくなり、たとえ糖質制限中でも、リバウンドが起こりにくくなります。
コンビニでも手に入る!断食明けの回復食 ② 【うどんはいいの?】

手軽に手に入る食事といえば、うどんも候補に挙がりますね。でも、さきほどのおかゆと同様、糖質制限ダイエットをしているなら、うどんも避けた方がいいかもしれません。

どうしてもうどんがいい、という方は、栄養価があり、かつ消化を妨げない野菜などの具材を合わせれば、糖質だけ急激に体内に吸収されずに、リバウンドも抑えることができるでしょう。また、うどんの出汁にも注意が必要です。あまりに塩分が多すぎると、ついつい食べ過ぎてしまいます。あくまでうどんは腹八分目で。
コンビニでも手に入る!断食明けの回復食 ③ 【豆腐はベスト!】

断食中は、タンパク質が不足しがち。ただし、動物性タンパク質は、消化が良くなく、また食欲増加になりやすいので、回復食としては不向きです。そこで、植物性タンパク質としておすすめなのが、豆類。なかでも豆腐はベストチョイスといえます。
低脂肪で高タンパクなので、糖質制限ダイエットでも重宝される豆腐は、断食明けの回復食にもぴったりの一品です。筋肉量を増やし、太りにくい身体をつくる意味でも、豆腐の可能性は広がるばかり。

そんな豆腐の食べ方ですが、同じ大豆を使った味噌汁の具はもちろん、「温奴」もおすすめです。塩分を控えるためにも、醤油は少なめに。冷奴は身体を冷やすことになるので、できれば温奴に。豆腐をレンチンするだけなので、カンタンに用意できるのもうれしいポイントです。
コンビニでも手に入る!断食明けの回復食 ④ 【納豆も食べよう!】

豆腐と並び、大豆を使った回復食としておすすめしたいのが、納豆です。本当ならご飯にかけて食べたいところですが、回復食ならそのまま納豆単体で食しましょう。糖質制限しているなら、なおさらです。もし食べにくければ、ひき割りにすると食べやすくなります。

また、温めた豆腐にかけて食べても美味しくいただけますよ。タンパク質も豊富に取れるので、太りにくくなる身体作りにも、おすすめです。注意したいのは、納豆についているタレ。添加物の有無に気を付けたいですね。断食の効果を減らさないためにも、添加物がないものを選びましょう。
コンビニでも手に入る!断食明けの回復食 ⑤ 【卵は実は…!?】

完全食とも呼ばれ、栄養価が抜群に高い卵ですが、回復食に取り入れるのはちょっと待って。豆腐の項でお知らせしたように、卵を含む動物性タンパク質は消化に難があり、断食明けですぐに食べるのは避けたいところ。

肉や魚はもちろん、卵を食べると、胃酸の分泌が一気に増え、空っぽの胃には大きな負担になります。断食明け2~3日は、卵を含む動物性タンパク質を避けましょう。ただ、その後は身体作りのためにも、卵は積極的に摂りましょうね。
コンビニでも手に入る!断食明けの回復食 ⑥ 【果物にも注意が必要!?】

「ビタミンも豊富だし、果物は回復食にはベストだよね」なんて思っている方、多いですよね。でも、ひとくくりに果物といっても、回復食に適している果物と、避けた方がよい果物があること、ご存知ですか。

回復食に適する果物と適さない果物の差、それは、身体を温める果物か、冷やす果物か、ということ。断食明けは、なるべく身体を冷やさない方がよいとされています。そこで、回復食には“身体を温める果物”を選びたいですね。

具体的には、リンゴ、モモ、ブドウなどが、断食明けの身体の働きを助けてくれる「身体を温める果物」。主に寒冷地で育つ果物がこれに当たります。反対に、身体を冷やす、回復食には避けたい果物は、熱帯で育つバナナ、キウイ、スイカ、ミカンなど。普段なら積極的に取りたい、これらの果物も、この時期だけは避けましょう。

また、食すときもなるべく固形の状態は避けましょう。すりおろしたり、ジュースにして、消化が良い状態にして、口に含みましょう。どうしてもバナナが食べたいときは、身体を冷やさないよう、暖かいお茶と一緒に。
コンビニでも手に入る!断食明けの回復食 ⑦ 【あのヨーグルトならOK!】

断食の効果のひとつに、腸内環境の改善があります。そう考えると、乳酸菌も入っていて、腸にもいいヨーグルトは、回復食にはベストでは?と思いますよね。でも、再三お伝えしているように、動物性タンパク質は、断食明けすぐの摂取は避けたいのです。

そこで、回復食におすすめなのが「豆乳ヨーグルト」です。こちらもお伝えしているように、豆類は回復食でぜひ取ってほしいもの。豆乳ももちろん当てはまります。そして、植物性の乳酸菌は入った豆乳ヨーグルトは、回復食にぴったり。いつものヨーグルトよりもお高いですが、腸にもいい豆乳ヨーグルトで、腸内環境をさらに高めましょう。
コンビニでも手に入る!断食明けの回復食 ⑧ 【酵素ドリンクはベスト!】

最近のコンビニでは、酵素ドリンクも手に入れやすくなりましたね。用意ができるのなら、ベストチョイスは酵素ドリンクです。栄養価もバッチリ、断食明けの回復食に向けて作られているので、これだけで十分といえます。

値が張るものもありますが、健康とその後の身体のことを考えれば、先行投資といえるのではないでしょうか。
回復食で断食後も健康に

せっかくの断食も、回復食で体調を崩しては台無しです。回復食に適した食材で、断食後も健康な身体を維持したいですね。