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バイクにターボを取り付ける!ターボのメリットや後付けキットを紹介!

2024.02.22

クルマではおなじみとなったターボ機能ですが、バイクへの搭載は少ないですね。125ccや250ccバイクにターボがあればいいのにと感じているバイク好きもいるのでは。そこで、バイクのターボのメリットとともに後から取り付けできるキットもご紹介します。

  1. そもそもターボとは何か?
  2. バイクにターボが使われないワケ ① 排気量が小さい
  3. バイクにターボが使われないワケ ② 重量が増える
  4. バイクにターボが使われないワケ ③ ブレーキが効きにくくなる
  5. バイクにターボが使われないワケ ④ タイムラグが発生する
  6. かつてはターボブームがあった
  7. かつてのターボ搭載バイク ① ヤマハ・XJ650ターボ
  8. かつてのターボ搭載バイク ② ホンダ・CX500ターボ/CX650ターボ
  9. かつてのターボ搭載バイク ③ スズキ・XN85ターボ
  10. かつてのターボ搭載バイク ④ カワサキ・750ターボ
  11. 現代のターボ搭載バイク カワサキ・ニンジャH2R
  12. 125ccで250ccの走りも?バイク用ターボキットでパワーアップ
  13. 後から取り付け!ターボキット ① Impulse Drum Charger
  14. 後から取り付け!ターボキット ② ユニバーサル ターボ スーパーチャージャー
  15. ターボキット後付け時の注意点
  16. ターボキットでパワーアップ!
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この記事のテーマにもなっている「ターボ」ですが、「速く走れる」くらいに思っている方も多いのではないでしょうか。125ccや250ccのバイクしか乗っていない方や、原チャリが生活の足という人には、ピンと来ないかもしれませんね。まずは、そもそもターボとは何か、ここから迫ってみましょう。

ターボとは排気ガスの流れを使ってエンジンに空気を過給(押し込む)機構で、同じ排気量なら過給することでよりパワーが得られる、小さな排気量で大きな排気量並のパワーが出るというもの。機構を簡単に書くとターボ(ターボチャージャー)には排気側、吸気側に羽車が付いており、排気ガスが出ることで排気側の羽車が回ると吸気側の羽車も回り過給が行われ、ベースのNAエンジンより大きなパワーを得られる。

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つまり、排気量以上に空気をエンジンに押し込んで、パワーをさらに高める装置が、「ターボ」なのです。例えるならば、125ccのエンジンに250cc分の空気を押し込むようなもの。本来、パワーを大きくするなら、エンジンを大きくすればいいのですが、それでは重量も重くなり、排気量が上がることで税金もかかるようになります。バイクであれば、重量の増加は車体の扱いにくさに直結しますよね。

そこで、エンジンの大きさはそのままで、より多くの空気をエンジンに送り込むことで、大きなパワーを生み出せる機構として、ターボが開発されました。ただし、四輪の自動車に比べると、二輪のバイクへの搭載はなかなかされませんでした。

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では、どうしてバイクにはターボが搭載されにくいのでしょうか。それにはいくつかの理由があるようです。

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ターボを搭載したエンジンは、排気ガスの圧力を増すことで力を発揮するのですが、クルマに比べて排気量の少ないバイクの場合、ターボとの相性があまりよくありません。そのため、ターボが採用されにくいようです。

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ターボ機能をエンジンと別に搭載すると、その分、バイクの重量が増します。軽量化で扱いやすさを目指すバイクにとって、重量の増加は軽快さが失われてしまうため、搭載されないことが多いのです。

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ターボ機能の設計上、エンジンブレーキの効きは弱くなってしまいます。これは、圧縮比の問題とされ、通常の自然吸気エンジンに比べて圧縮比を小さく設計する必要があるターボエンジンは、エンブレの効きが弱くなるのです。このターボエンジンの特性を知って操縦する必要があります。

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もうひとつ、ターボエンジンの特性に関する話。ターボ機能で得ることができるパワーは、アクセルを開けるとすぐに出せるのではなく、時間差で高出力が出てきます。このタイムラグは「ターボラグ」と呼ばれ、バイク操縦に慣れが必要になり、慣れない人にとっては扱いにくいバイクと思われてしまいます。

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1970年代後半の排気ガス規制により出力が低下したクルマへのターボ搭載ブームが起こりました。これに乗る形で、バイク業界でもターボ搭載車が多く発売されたのが1980年代です。

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主に海外向けモデルとして製造されて、価格も高価だったため、一般消費者への普及はままならなかったものの、バイクマニアの間では大きな話題となっていきました。

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1982年にヤマハから発売されたのが、XJ650ターボです。映画「007ネバーセイ・ネバーアゲイン」にて、主人公ジェームズ・ボンドを演じたショーンコネリーが乗っていたバイクといえば、思い出す方もいるのではないでしょうか。

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ホンダが1977年に輸出向けとして発売したCX500ターボ、そしてそれを改良して1982年に発売されたのがCX650ターボです。IHI(石川島播磨重工業)が開発した、当時としては世界最小のターボチャージャーを装着したモデルです。

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1981年発売のスズキ・XN85ターボは、当時発売されて人気車種となっていた「カタナ」のイメージを踏襲したデザインもあり、人気となりました。

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カワサキからは、1984年に750ターボが発売。これまで紹介したバイクが、さきほどデメリットに挙げた「ターボラグ」を抑えたエンジン設計を行ったのに対して、この750ターボは、ターボ本来の勢いを感じられるバイクとして発売され、人気となりました。

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引用: https://www.kawasaki-motors.com/mc/img/ninjah2r/img_01-01.jpg

最近は、一時のターボブームも去り、各社がこぞってターボ搭載バイクを販売する時代ではなくなりました。でも、「750ターボ」でターボマニアの支持を集めたカワサキでは、今もターボバイクに力を入れています。

そんなカワサキから2015年に発売されたのが、NINJA(ニンジャ)H2Rです。普段125ccや250ccのバイクしか乗ったことがない人には、扱いづらいこと必至ながらも、大型バイクの魅力が詰まった1台です。排気量も価格もビッグサイズで、一度は乗ってみたいバイクですよね。

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ここからは、後から取り付けできるターボキットを紹介していきます。あなたの125ccバイクが、250ccクラスの走りを生み出すかもしれませんよ。

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イタリア・ローマのメーカーが開発した「Impulse Drum Charger」は、排気系に装着するターボキットです。メーカー調べでは、15~25パーセント高出力化が可能とか。後から取り付けできるキットとしては、十分な効果ではないでしょうか。

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こちらが装着例。薄型の形状なので、後から取り付けたものにしては、バイクの外観を損ねないデザイン性も魅力ですね。

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デュアルプロペラを搭載した、パワーアップや燃費向上が期待できる、スーパーチャージャーです。高速で燃焼室に強力な空気流を作ることが可能です。

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後付けによりパワーアップが可能なターボキットですが、注意したいことも。取り付けるバイクによっては、うまく機能が働かなかったり、取り付けできない場合もあります。あなたが所有している125ccスクーターや250ccバイクには取り付けが可能なのか。取り付ける際には専門業者に確認するか、販売店で車両適合の確認をしてもらうのがおすすめです。

引用: http://www.rock-tune.com/wp-content/uploads/2015/10/Kawasaki-1000-Ninja-H2-2015-700px.jpg

今回は、バイクのターボ化について紹介してきました。出力が上がることで、125ccに代表される小型バイクや、250ccのような中型バイクでは味わえない、これまでできなかった走りも可能になりますよね。取り扱いに気を付ければ、ターボ搭載機ならでは快適な走行も楽しめます。キットを上手に取り付けて、素敵なバイクライフを送りましょう。

サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: http://www.rock-tune.com/wp-content/uploads/2015/10/Kawasaki-1000-Ninja-H2-2015-700px.jpg