2018年10月01日 UPDATE

ジャズの歴史を解説!初心者がおさえるべきポイントとマニア向け知識!

ジャズと一口にいっても、そのスタイルは非常に様々。ジャズを学ぶにはその歴史を知っておく必要があります。今回ここではジャズの歴史を初心者の方に向けてわかりやすくご紹介!歴史に加え、ニューオリンズジャズからアドリブの変化、有名奏者やマニア向け知識もまとめました。

目次

  1. ジャズの歴史を大特集!
  2. 【ジャズの歴史】①ジャズの発祥はニューオリンズ
  3. 【ジャズの歴史】②ソロを目立たせるスウィングジャズの確立
  4. 【ジャズの歴史】③ビバップの誕生でアドリブが主体に
  5. 【ジャズの歴史】④よりジャズは複雑化していきマニア向けに
  6. 【ジャズの歴史】⑤さらに芸術性を追い求めていった結果…
  7. 【ジャズの歴史】⑥現在ではフュージョンやクロスオーバーなどを主体にさらに多様に
  8. 【ジャズの歴史】⑦日本でのジャズの歴史
  9. 【ジャズの歴史】⑧初心者もマニアも知っておきたいジャズの有名奏者
  10. ジャズの歴史を知って初心者もマニアも楽しもう!

ジャズの歴史を大特集!

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引用: https://pbs.twimg.com/profile_images/1837087345/hachi.gif
おしゃれなBGMとしても良く使われるジャズは、実は意外と長い歴史を持っている音楽でもあります。よりジャズを楽しむためには、その歴史を勉強してみるのも良い方法と言えるでしょう。そこで以下では、ジャズの歴史を初心者にもわかりやすくご紹介!その時代ごとの有名奏者などもまとめました。マニアの方も、初心者の方もこの記事で一度ジャズの歴史をおさらいしてみましょう。

【ジャズの歴史】①ジャズの発祥はニューオリンズ

ジャズはニューオリンズで始まったと言われる

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引用: http://www.link-usa.jp/wp-content/uploads/sites/12/neworleans_03.jpg
ジャズが誕生したと言われるのがアメリカはニューオリンズ。ニューオリンズは、港町で輸入されてきた黒人奴隷なども多く生活する町でした。1863年に南北戦争が終わり、黒人たちは自由を手にしますが、白人と比べて教育も受けておらず、食べていくためには一苦労。そんなとき、軍が残していった有り合わせの楽器で演奏することによって、日銭を稼ぐという方法を思いつきます。それが現在のジャズの始まりと言われています。黒人たちは楽譜が読めない人も多く、演奏はほとんど耳伝えや口伝え。それが現在までジャズの特徴となる「アドリブ」を生み出したと言われています。

ニューオリンズジャズの特徴は古典的な和声進行

ニューオリンズで始まった当初のジャズの特徴は、「古典的な和声進行」。現在よく使わるブルーノートなどはあまり使用されておらず、クラシックの古典音楽のような和声進行をもとにした楽曲が多く演奏されました。ニューオリンズジャズの編成は、トランペット、クラリネット、チューバ、トロンボーンの4種類が主体で、この楽器編成になったのは軍楽隊の楽器が使われていたという背景があるようです。

【ジャズの歴史】②ソロを目立たせるスウィングジャズの確立

ソロを重視するスウィングが流行していく

そこから歴史が少し進み、1930年代ごろになると、ソロを重視する風潮が流行していきます。ソロを目立たせる手法として、ビッグバンドという形態が編み出され、これがスウィングジャズの源流と言われています。禁酒法時代には、マフィアの経営する酒場での演奏などを経て、スウィングはダンスホールなどにどんどんと進出。ジャズが市民権を獲得するきっかけとなりました。またこの時代にはベニーグッドマンやデューク・エリントンなど多くの有名奏者が誕生しています。

この時代の有名奏者であるサッチモの功績が大きい

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引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/41GGFZH45GL.jpg
このスウィング時代を引っ張ったと言われるのがサッチモこと「ルイ・アームストロング」。独特のだみ声で歌われるスキャットやトランペットの技術は、アメリカの新しい音楽の幕開けを予感させました。サッチモがニューヨークに進出すると同時に、ニューヨークが新たなジャズの聖地となったのもこの時期です。

【ジャズの歴史】③ビバップの誕生でアドリブが主体に

小編成ジャズが流行し、アドリブが重視されるようになる

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引用: https://i.ytimg.com/vi/tJYO6_t4d08/hqdefault.jpg
団体演奏を主とするスウィングが飽きられ始めてきたのが1940年代ごろ。このころになると、享楽的な音楽よりも芸術性を求める声も多くなり、スウィングは次第に減衰していきます。そこで誕生したのが、アドリブを主体とするスタイルの「ビ・バップ」。コード進行程度しか決まりがないビ・バップはアドリブの妙をより楽しむことができ、これが芸術性を表現していると話題になっていきます。

初心者の方にはこの時代の録音がおすすめ

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引用: https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41IjUu0wfcL._SS500.jpg
いわゆる「ジャズっぽい」と言われるのがこの時代の録音。小編成で、おしゃれで、アドリブが聞ける、と初心者におすすめな要素がすべて詰まっているのが特徴です。そのため、初めてジャズを聞く方やジャズ初心者はこの時代の録音から聞いてみるのが良いでしょう。

この時代の有名奏者はチャーリー・パーカーなど

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引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/61/Charlie_Parker%2C_Tommy_Potter%2C_Miles_Davis%2C_Max_Roach_%28Gottlieb_06941%29.jpg/220px-Charlie_Parker%2C_Tommy_Potter%2C_Miles_Davis%2C_Max_Roach_%28Gottlieb_06941%29.jpg
この時代の有名奏者と言えば、チャーリー・パーカーを外すことはできません。チャーリー・パーカーは現在のモダンジャズの礎を築いたと言われており、自由なアドリブセンスや卓越した技巧は、のちの多くのアーティストに影響を与えました。

【ジャズの歴史】④よりジャズは複雑化していきマニア向けに

マニア向けな印象がある1960~70年代のジャズ

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引用: https://arynco.com/wp-content/uploads/2016/04/jazz-1194387_1280.jpg
モダンジャズの登場によって、ジャズは一気に複雑化していきます。マイルス・デイヴィスが提唱する「クール・ジャズ」やブラジル音楽であるボサノヴァを取り入れたスタイルなど、どんどんと多様化の一途をたどることに。いわゆる「ジャズらしさ」からの脱却を目指した時代となります。

この時代の有名奏者はジョン・コルトレーンなど

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この時代の有名な奏者はサックス奏者のジョン・コルトレーンなど。ジョン・コルトレーンの特徴は、ビ・バップスタイルのアドリブ法を大胆に書き換えたことで、これはのちのロックミュージックのアドリブにも影響を与えています。

【ジャズの歴史】⑤さらに芸術性を追い求めていった結果…

コード進行やリズムなどもなくなるフリージャズの登場

1970年代ごろになると、和声進行やリズムすらなくなる「フリージャズ」というものが誕生します。こちらは、まるでデタラメを演奏しているかのようなフリーダムさが特徴。聞きやすいとは言えず、かなりマニア向けの音楽となっています。

フリージャズで有名なのはオーネット・コールマン

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引用: https://amd.c.yimg.jp/im_siggyT2eZed_CAMI5Mq.QP3oHA---x267-y400-q90-exp3h-pril/amd/20180611-00064226-exp-000-1-view.jpg
フリージャズで有名なのはオーネット・コールマンというサックス奏者。フリージャズの先駆者と言われており、メロディもリズムもない演奏スタイルは、驚きと批判を半々に一大センセーションを引き起こしました。

【ジャズの歴史】⑥現在ではフュージョンやクロスオーバーなどを主体にさらに多様に

電子楽器などが使われ始めさらに多様な音楽性に

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引用: https://www.pakutaso.com/shared/img/thumb/PPC_marshallnoanpu_TP_V.jpg
現在は、前述したフリージャズなどに加えてクロスオーバーや電子楽器の参入などジャズはさらに新たなステップに上っていっています。近年では、ロックなのかフュージョンなのか、ジャズなのかわからないような楽曲も多く生み出されており、もはやジャンルの垣根は非常に少なくなってきている印象です。

【ジャズの歴史】⑦日本でのジャズの歴史

日本には大正時代あたりにジャズが持ち込まれる

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日本におけるジャズの歴史ですが、最初に入ってきたのは、明治~大正ごろだと言われています。しかし、ジャズは戦争の激化により、「敵国の音楽」だという認識で厳しく取り締まられ日本ではいったんその歴史を止めてしまいます。

一度戦争によって歴史が途絶えそうになるも米軍基地などでまた盛んに

その後、戦争が終了すると米軍基地の存在などによりまたジャズが復活。米軍の基地で演奏する日本人奏者も数多く誕生しました。そこからジャズは一気に大衆化。一時期には西洋音楽をすべて「ジャズ」というほどに普及しました。

【ジャズの歴史】⑧初心者もマニアも知っておきたいジャズの有名奏者

ベニー・グッドマン

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ここからはぜひ知っておきたいジャズ奏者をご紹介します。まずは、クラリネット奏者であるベニー・グッドマンです。ベニーグッドマン物語という映画でも有名になった奏者であり、シング・シング・シングなどのソロで名演を聞かせる、スウィング時代の一大巨塔です。

マイルス・デイヴィス

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ジャズの神様とも評されるのがこちらのマイルス・デイヴィス。マイルスのトランペットは無駄な音を出さないという一貫した哲学に貫かれたものであり、それが「クール・ジャズ」という知的で新しいジャンルを確立することにつながりました。

小曽根真

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日本人のジャズ奏者の中でも最も有名なのがこちらの小曾根真。一流オーケストラなどとの共演も積極的に行っており、アメリカではカーネギーホールでリサイタルも行ったという華々しい経歴を持つジャズピアニストです。

ジャズの歴史を知って初心者もマニアも楽しもう!

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引用: http://livedoor.blogimg.jp/kinisoku/imgs/8/e/8e20b12c.jpg
以上、ジャズの歴史をご紹介いたしました。ジャズと一口にいっても時代によって色々なスタイルがあることがお分かりいただけたでしょうか。マニアの方ならニューオリンズはご存知かと思われます。皆様もぜひ好きな時代やスタイルのジャズを探してみてくださいね。

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サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://www.instagram.com/p/BoA6ruaj8II/?hl=ja&tagged=%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%BA