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車の暖房の仕組みって?温度と燃費・ガソリンの臭いとの関係を徹底解説!

2024.02.22

現在の車には、ほとんど冷暖房機能が付いています。冷房を入れるにはA/Cボタンを押してスイッチを入れますが暖房の場合は温度調整のみで入れることができます。そこで今回は車の暖房の仕組みや、温度と燃費・ガソリンの臭いとの関係を徹底的に解説していきます!

  1. 車の冷暖房とは!?
  2. 車の暖房の仕組み!①吹出口から風が出る仕組み
  3. 車の暖房の仕組み!②暖かい風が出る仕組み
  4. 車の暖房の仕組み!③温度が変わる仕組み
  5. 車の暖房の仕組み!④コンプレッサーとの関係
  6. 車の暖房の仕組み!⑤なぜガソリンの臭いがする!?
  7. 車の暖房の仕組み!⑥焦げた臭いがする!?
  8. 車の暖房の仕組み!⑦エンジン始動時に暖房をONにしておくのは良い?悪い?
  9. 車の暖房の仕組み!⑧燃費との関係
  10. 車の暖房まとめ
車には、車内の温度を調整する装置が付いています。そして、暑い夏には冷房、寒い冬には冷房といったように、車内の温度に合わせて使い分けています。また、温度調整も可能ですが、冷房を入れるには、A/CをONにする必要がありますが、暖房の場合は風量と温度を調節するだけで、暖かい風が出てきます。
引用: http://gahag.net/img/201511/18s/gahag-0026713350-1.jpg
また、オートエアコンを装備している車は、オートボタンを押すだけで、設定した温度になるよう、自動で温度管理をしてくれます。ちなみにエアコンは「エアコン=A/C=エアコンディショナー」という意味で、冷暖房の他、除湿機能も備わっています。(ちなみに昔の車には除湿機能のみのスイッチが付いているものもありました。)
○車のエアコンコントロール部分
引用: https://toyota.jp/pages/contents/86/001_p_017/image/interior/indoor_space/carlineup_86_interior_indoor_space_3_13_pc.png

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まず、車内に風が出る仕組みについて知っておきましょう。車のエアコンには、風量調節のスイッチがあり、「OFF-Ⅰ-Ⅱ-Ⅲ(又はH等)」あるいはLOW・HIGHをスイッチやダイヤルで稼働させることで送風ファンが始動し、ファンの作動によって車内に風邪が送り込まれる仕組みになっています。
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51mGTE1%2BwZL.jpg
ちなみに、A/CボタンをONにすると、送風ファンに加えてコンプレッサーが作動し、冷房や除湿機能としての効果を発揮します。冷房の場合は、エボパレーターに空気を取り込み、エアコンガス(古い車はフロンガスでした。)などを使って空気を冷やし、冷風として室内に送り込みます。
引用: https://n-link.nissan.co.jp/MANUAL/EV/LEAF/EQUIPMENT/IMAGES/switch01_img01.gif
①温度調節 ②暖房ON・OFF ③吹出口切替え ④オートエアコン ⑤エアコンインジケーター ⑥内気・外気導入切替え ⑦フロントガラスデフォッガー ⑧風量調節 ⑨A/C(冷房・除湿) ⑩エアコンOFF ⑪リアウィンドウデフォッガー
※エアコン操作パネルやスイッチのマーク、名称などは、車種やメーカーによって違いがあります。
車の冷暖房設備からは、冷たい風、暖かい風を出すことができることから、家庭用エアコンのように、冷房・暖房の装置を切替えることで温度が変わると思いがちですが、実は車には暖房用の装置というものは、設けられていないというのが、本当のところです。
引用: https://toyota.jp/pages/contents/mirai/001_p_002/image/interior/equip/carlineup_mirai_interior_equip_27_pc.png
※近年のエアコン操作パネルは液晶画面化され、タッチパネルによって設定するものが増えています。
実は車の暖房では、家庭用エアコンのように暖かい空気を作り出しているのではなく、暖かい空気を取り入れることで、暖かい風を車内に放送り出しているのです。その暖かい空気は、エンジンが動くことで熱くなる、ラジエータ内の水の温度を利用し、その温度によって生まれた熱い空気を取り込んで、車内に送り出します。
引用: https://www-asia.nissan-cdn.net/content/dam/Nissan/jp/vehicles/gt-r/1711/performance/gt-r_1711_performance_03.jpg.ximg.m_12_m.smart.jpg
ちなみに、暖房の場合暖かい風が出てくるわけですが、エンジン始動直後には、暖かい風は出てきません。というのも、空調風を送風するブロワファンは、水温が60度以下の場合は、動き出しません。そのため、エンジンをかけて、水温が上がるまでの時間を要することになり、水温が上がれば、すぐに暖かい風が出てきます。
引用: https://www-asia.nissan-cdn.net/content/dam/Nissan/jp/vehicles/gt-r/1805/performance/performance_power02.jpg.ximg.m_6_m.smart.jpg
エンジンが暖まるまでは、ある程度の時間が必要・・・
車のエアコン装置は、温度設定によって温度を管理することができますが、これにも仕組みがあります。暖房にする場合、取り入れられた空気がエアミックスドアを通過し、ヒートコアと呼ばれる熱交換器に入っていきます。
引用: https://www.pakutaso.com/shared/img/thumb/yukauntenIMGL4532_TP_V.jpg
そして、ヒートコアでラジエータ内の水の温度を利用して空気を加熱します。エアミックスドアは、車内の温度設定と連動しており、設定温度によってエアミックスドアがヒートコアに入る空気量を調節し、温度を変える仕組みになっています。
引用: https://toyota.jp/pages/contents/esquire/001_p_004/image/interior/top/carlineup_esquire_interior_top_pic_03_01_pc.jpg
車のエアコンを冷房にすると、カチッという音を聞いたことがあるかと思いますが、冷房を入れるとコンプレッサーが動き出すので、カチッという音が聞こえます。このコンプレッサーは、非常に電力を使うため、車にも負荷がかかることになります。
引用: https://www.pakutaso.com/shared/img/thumb/tcar170809-0029_TP_V.jpg
しかし、車の暖房を使用する場合は、極端にいうと自然の空気を取り入れ、エアコンのように強制的に熱くなった温度を急激に冷やすなどといった働きはありません。ということは、コンプレッサーは作動しないので、車への負荷も少ないといえます。
引用: http://switch-box.net/wp-content/uploads/2014/07/wallpaper-highways-photo-tn.jpg
車の暖房を入れると、たまにガソリンの臭いがすると感じます。これは、外気のガソリンの臭いや、自車のエンジン内のガソリンの臭いによるもです。また、暖房は空気を加熱するので、さらにガソリンの臭いが膨張し、ガソリン臭いと感じてしまうのです。
引用: https://www.subaru.jp/brz/brz/content/special/img/photo/photos/photo14.jpg
特にエアコンの外気導入・内気導入の切り替えを外気導入にしておくと、前車の排気ガスなども取り込んでしまうので、ガソリンの臭いを感じてしまいます。ガソリンの臭いがするということは、あまりよくないので、内気導入に切替えることで対処できます。
引用: https://toyota.jp/pages/contents/86/001_p_017/image/performance/carlineup_86_performance_3_09_pc.png
車に乗って暖房をオンにしたら、稀に焦げ臭い臭いを感じることもあります。これは、ガソリンの臭いと同じ理由で、エンジンルーム内の空気を取り入れてしまうからです。エンジンは内部爆発によって動いているので、非常に高温になります。
引用: https://www.subaru.jp/brz/brz/content/special/img/photo/photos/photo3.jpg
非常に高温になったエンジン内部では、細かいゴミなどが、高熱を持った部分で焼けてしまい、その空気を取り入れてしまうことで、焦げ臭いと感じます。また、外部の空気にもよりますが、焦げた臭いがあまり強いと、故障の恐れがありますので、その際は点検を受けて下さい。
引用: https://www.subaru.jp/brz/brz/content/special/img/photo/photos/photo4.jpg
冬の寒い中、暖機運転をしておく際に、早く車内が暖まるよう、暖房を全開にしておくことはありませんか?実はこれ、暖房で早く車内を暖めることを、阻害しているのです。というのも、暖房の元となるラジエータの水が温まることを阻害しているのです。
引用: https://www.subaru.jp/brz/brz/content/special/img/photo/photos/photo1.jpg
実はエンジンを始動すると、ラジエータ内の水は徐々に熱を持ち、熱くなります。暖房では、ヒートコアに入った空気を水の温度を利用して加熱しますが、暖房をオンにしておくと、ブロワファンによって暖まりかけている水を、ファンで冷やしてしまうことになります。ですから、暖気からしばらくして暖房をONにする方が、効率が良いというわけです。
引用: http://livedoor.blogimg.jp/okita_p/imgs/1/5/1591f26f-s.jpg
では、暖房と燃費について考えてみましょう。暖房を使えば使うほど、燃費は悪くなるのでは?という問いにぶつかります。冷房を使うと、燃費が格段に落ちるというのは、多くの方が知っているかと思いますが、はたして、暖房が燃費に与える影響はどうなのでしょう?
引用: http://switch-box.net/wp-content/uploads/2014/07/wallpaper-highways-photo-03.jpg
前述にもありますが、冷房を使用するとコンプレッサーが作動し、車に与える負荷が大きくなることから、燃費は悪くなります。しかし、暖房(A/Cオフ)を入れるだけであれば、コンプレッサーは作動しないので、燃費への影響は、気にしなくても大丈夫です。
引用: http://drive.nissan.co.jp/USEFUL/IMG/0711/05.jpg

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車の暖房の仕組みについて、ご理解いただけたでしょうか?驚きなのは、車には暖房設備がないということです。車が発する熱を利用して、暖房の暖気を作り出している点は、車だからこそできるシステムです。また、臭い対策も難しい事ではないので、臭いがする場合は、その都度対処して下さい。暖房は燃費への影響もないので、寒い日は、ガンガン使ってください!
引用: https://www-asia.nissan-cdn.net/content/dam/Nissan/jp/vehicles/gt-r/1711/performance/gt-r_1711_performance_04.jpg.ximg.m_12_m.smart.jpg
サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://www.subaru.jp/brz/brz/content/special/img/photo/photos/photo5.jpg